どうも、ユウキ(@yukbass51)です。
ベースでアドリブってできますか?
ひょっとしたら、アドリブをすごく難しいものとして考えていませんか?
僕は、以前まで難しいものだと考えていました。
でも、今はそんなに難しいと考えていませんし思わなくなりました。
なぜなら、アドリブは誰にでもできるって思えるからです。
もちろん、誰かのアドリブやフレーズで難解なテクニックだなと思うものは沢山あります。
最初に断っておきますが、僕は超絶テクニックは何一つ持ち合わせていません・・・
それでも、恥ずかしくない程度に自分らしいアドリブは自信を持ってできます!
今回は、ベーシストがアドリブできるようになる為のコツを解説します!
方法さえ学べば、誰でもできるようになります。
イメージをすることが大切
アドリブで一体何をイメージしたら良いのか・・・
それは、バッキングの響きに対して自分がどんなフレーズを弾きたいかです。
それと、奏でたい音(アドリブ)が、どんなインターバルでできているのかをイメージします。
たとえ、色んなスケールを覚えたとしても組み合わせる方法を知らなければ言葉(フレーズ)はできません。
その中で、比較的フレーズが作りやすく色んな人に使われているスケールがあります。
それが、ペンタトニックです。
ペンタトニックで考えてみる
ペンタトニックの便利な所は、
- 使える範囲が広い
- フレーズを作りやすい
- 歌いやすい
- 覚えやすい
こういったところです。
なので、世界中で使われ愛されるスケールなんだと僕は思っています。
だからこそ、便利さ故にインターバルを考えなくなってしまっていることが大いに考えられます。
そうなると、何も考えずに弾けるので一見自由に演奏できているかのように思います。(実際、自由を感じます)
イメージ力が大事
ですが、一音一音のインターバルを意識しようとした時にハッキリと意識(イメージ)できるかどうかがその後の分かれ道です。
惰性で弾いてしまっていないか、きちんと頭で鳴らせているのか、歌えているのか自分自身に正直になって聞いてみて下さい。
ペンタトニックは、テキトーな組み合わせで弾いてもフレーズ化しやすいことが良いところです。インターバルのイメージがなくても、それっぽく聞こえます。
だからこそ、こんなことありませんか?
頭でぼんやりとフレーズのイメージができる。
だけど、いざ楽器で弾いてみようと思うと狙いたい音を探せなくなる。
これは、インターバルを把握できていないからです。
アドリブに大切なインターバル
インターバルを身につけることは、耳を鍛えることと同じです。そして、言葉を覚えることと同じでもあります。
思った瞬間に喋れるようになるんです。言い換えれば、思った瞬間に弾けるようになります。
これほど素敵なことはありません。
インターバルをイメージする
インターバルを簡単にイメージできるようになるには、響きを覚えることです。
そうすると、やっぱりスケールでは音数(音程)が多過ぎます。なので、覚える数を限定しスケールではなく優先的にコードトーンを覚えます。
できれば、バッキングがある場合と、無い場合の両方を練習します。バッキングにはiReal Proがお勧めです。
練習するにあたってのルール
ルールは、至ってシンプルです。弾く前に、弾く音程を頭でイメージしてから弾きます。
音程を声に出して練習すると効果がアップします。
- 基準となる音を鳴らす
- 弾きたい音を頭で鳴らす(イメージする)
- 実際に楽器を弾いて音を出す
- イメージと一致しているか確認する
の繰り返しです。
イメージしにくい場合は、イメーシができるまで音を出してから弾くを何度も繰り返します。
上の2番と3番をひっくり返して練習すると分かりやすくなります。
ルートからはじめる
練習は、ルートから始めます。ベーシストなら一番イメージしやすい音程ですね。
いわゆる「ユニゾン」って呼ばれる音程です。
ユニゾンの場合は、基準の音と一致するので先に音程をイメージしてから弾くと効果的。
5度を弾く
次は、5度をお勧めします。
ベースラインで5度を弾くことって、ルートを弾く次に多いと思うので割とイメージしやすいんじゃないでしょうか。
ボサノヴァやサンバなんかのベースラインをイメージすると分かりやすいです。
オクターブを弾く
ルート(ユニゾン)が分かれば、比較的イメージしやすいのがオクターブです。高く(低く)聞こえますが、同じ音名にもなります。
3度を弾く
響きの明るさを決定する音程です。メジャーとマイナーの2つあります。
どちらからでも良いので、響きの特徴を掴みます。
もし、3度の判断が付きにくいのであればバッキングのコードを鳴らしながら練習してみて下さい。判断しやすくなります。
余裕があれば7度も覚える
まずは上の4つの響きを覚えてみて下さい。
余裕が出てきたら、7度の響きも覚えます。メジャー7thと7thの2つあります。
メジャー7thは、割とオシャレな響きを。7thはブルージー、ファンキーな響きを与えてくれます。(まぁ、どちらも主観ですが)
楽器を持つ時間がない場合
なかなか腰を据えて練習する時間が取れない場合に、お勧めするのがコレ。
英語ですが、インターバルトレーニングがしっかりできるアプリ『RelativePitch』です。
最終的に12音全部を覚えられるよう、レベル別にトレーニングできます。
優しいところから始められるので無理なく覚えられます。
自在に引き出せるように練習する
音程を覚えられたら、次は自在に弾けるように練習します。自分が思うタイミングで弾けるかリズムのトレーニングです。
ただ、音程を覚えただけではアドリブはできません。
必ず、リズムが関係しています。
この2つが合わさることでカッコ良いフレーズが生まれるし、誰かの演奏を聴いてカッコ良いと思えます。
イメージしたフレーズを歌う(歌える)ことで、リズムは自然と含まれます。だから、音程にだけ気を取られて最も意識しなくなってしまいます。
自分がイメージした音程が、自分の思うタイミングで弾けるのかどうか確認する必要があります。
一歩抜け出すための応用編
自分の思うタイミングで弾くことは、自分の癖も大いに含まれています。
そうすると、似たようなフレーズばかりになってしまうので新しいイメージが湧きにくくなってしまいます。
なので、自分の思うタイミングで弾けるようになれば今度は、どんなタイミングでも弾けるように練習します。
自分のリズムの癖以外のところで音程をイメージして弾くことの難しさに気が付けるでしょう。これには、じっくりと時間を掛けて練習することをお勧めします。
スケールの音が鳴り出す
リズムの意識をしながら練習すると、さっき覚えた音程以外の音程が段々と頭で響くようになってきます。
これが、スケールの音です。しかも、「自分が今欲しいって思う音程が」です。
そうなると、頭の中でフレーズがどんどん生み出されてきて歌えるようになってくるんです。あとは、頭で鳴っているスケールの音程をすぐ弾きに行けるように練習します。
この時の練習方法は、スケールの音が頭で鳴った時の練習を再現することです。これを繰り返せば、スケールの音程や(慣れてくると)スケール外の音程もイメージできるようになります。
トランスクライブ(コピー)する
ベースに限らず、色んな楽器のアドリブをベースに置き換えて練習します。
弦楽器だと、比較的似た音程で演奏するのでフレーズが分かりやすいし演奏しやすいです。
だからこそ、管楽器やピアノの単音ソロなんかをコピーすることで思いもしない音程の跳躍に気づくことができます。
大変な運指になることもありますが、発見も多いです。
アドリブは喋ることと同じ
アドリブをしようとして、このコードの時にはなんちゃらスケールがどうだこうだ・・・
と考えがちですが、あまり複雑に考える必要はありません。
確かにスケールを覚えることは大切です。有効に使えるのであれば、とても役に立ちます。
ですが、使い方が分からなければ却って頭を悩ませるだけです。
会話と同じ
一度、アドリブを喋ることに置き換えてみましょう。
喋りたい時って、何を考えていますか?
自分が思っていること。思いついたこと。今日あった出来事。など色々です。
そして、いざ喋り出したらいちいち言葉を選んで喋ってなんかないと思います。
言葉はフレーズ
もちろん言葉を選ぶ瞬間もありますが、ずっと選び続けながら喋ってませんよね。
思った瞬間に言葉を出せるはずです。
アドリブも同じで弾く瞬間にスケールがどうのこうのって考えていては、音楽に乗り遅れてしまいます。
だから、考えなくても音を出せることが必要になってきます。
ただ単に何も考えなくて良いってことじゃなく、何も考えなくてもできるように先ずは考えようってことです。
あとは、体の中に入り込むように練習すること。これが大事です。
おわりに
ベース本来の役割は、コードの音程を支えることが一つ挙げられます。音程を覚えることでイメージが鮮明になります。
それを、言葉を喋るかのように覚えてしまうこと。それが、アドリブを弾くことの近道です。
もちろん、ベースラインを弾いたり作ったりする時にも凄く応用がききます。
スケールを覚える前にコードトーンを覚えることが大事です。それと並行してリズムの練習にも取り組んでいきましょう。
そうすると、スケールの音程を覚えることにも繋がり自在に弾けるようになってきます。
慌てずに一つずつクリアしていけば、自由に喋れるようになるんです。アドリブをすることが難しいと思わなくなります。
自分が弾きたい音を思い通りにスッと弾けるって素敵なことですよね。
ベーシストがアドリブできる様になる方法を違う角度から書いています。
色々な可能性を見つけてチャレンジしてみて下さい。
ではでは。