ベースで耳コピをする時に有効活用できる4つのこと

どうも、ユウキです。

耳コピに苦労したことはありませんか?

僕は初心者の頃、耳コピの作業が好きではありませんでした。

音感もよくなかったので「絶対音感がある人が羨ましいな〜」と思っていました。

ですが、絶対音感を持っていない僕でも今では耳コピができるようになりました。今回は、耳コピのプロセスでやってしまいがちな間違いを解説していきます。

この記事を読み終えると、耳コピができるように一歩も二歩も近づきます!

耳コピのプロセス

耳コピしたいと思ったら、どういう手順ですれば良いのか考えてみます。

  1. 音源を聴く
  2. 音をとる
  3. 楽器で再現する

と、この3つです。

ここで苦労するのは、2番の『音をとる』こと。

コピーしたいフレーズは歌う

1音1音合っているのか探しながらやっても良いのですが、この方法ではどうしても時間が掛かります。その上、探している間にどの音だったのかを忘れてしまい嫌になってよく諦めていました。

この解決策は、耳コピしたい音を歌うといった方法が挙げられます。歌えるということは、頭の中で音をイメージできている状態です。

なので、楽器に置き換えてもスムーズに音を探すことができます。言い換えると、歌えない音程は耳コピできない可能性大です。

歌うとは

コピーしたい音程やフレーズを完璧な音程で歌える必要はありません。ここでは、耳コピをするために歌うだけです。

歌えないと弾けないと言ってますが、実際は、耳コピしたい音程を頭の中で再生できるようにイメージすること。

ここで大切なのは音源を聞かずに再生することです。イメージと耳コピしたい(弾きたい)音程が頭の中で一致していればオッケーです。

それができることで、楽器で音を探せるようになります。反対に、ここがしっかりしていないと自分で弾いた音に惑わされて正確な音程が分からなくなってしまいます。

耳コピしたい音程を忘れてしまう

音を探しながら弾いていて、どんな音だったか忘れてしまった経験はないですか?これは、耳コピしたい音のイメージを忘れてしまうからです。

忘れてしまう原因は、大体こんな感じです。

  • 聴きながら耳コピしている
  • 記憶した音程を見失ってしまう
  • リズムを把握していない

聴きながら耳コピしている

1つ目のパターンは、聴きながら耳コピしているから。

どういう事かと言うと、聴きながら楽器を弾いて探しているので余計なことをいっぱい考えてしまっています。そうこうしている内に、耳コピしたい音程を忘れてしまうんです。

慣れてくると音源を聴きながら耳コピしがちですが、

  1. 音源を聴く
  2. 取りたい音程をイメージする
  3. 音源を一旦止める
  4. 楽器で音程を探す

の順番を心掛けるとスムーズに耳コピができるようになります。聴きながら耳コピするのはなるべく避けて、イメージすることを心掛けましょう。

記憶した音程を見失ってしまう

2つ目のパターンは、自分が弾いている音で耳コピしたい音程を見失うパターン。これは、イメージを強く持てば解決します。

イメージを強く持つことで音程を忘れにくくなります。そうすると、イメージと自分が弾いた音程を比較する時間が長くなります。

なので、イメージが強ければ強いほど音を探しやすくなります。

リズムを把握していない

3つ目のパターンは、リズムを把握していないから。どのタイミングで音が鳴っているかわからないと、例え合っていたとしても正解かどうか不安になります。

リズムは、ビートを数えることで把握しやすくなります。リズムを先に把握しておくことで、音程を探すことに集中できますよ!

イメージが大事

どっちのパターンも大切なのが、イメージすること。聴いた音程のイメージをキープするためには、実際に声を出しても良いです。音程が見つかったら、音源を鳴らして確認する。これを繰り返せば、耳コピの出来上がりです。

歌うことをためらってしまう原因

歌うことは、歌おうと思えばすぐにできます。ですが、思い通りの音程を発声することは、技術を磨かなければ難しいことです。

だから、「歌えない」と思い込んで歌うことをためらってしまいます。

本当にそうでしょうか?

頭の中では、立派に歌えていると感じたことはありませんか? それが、歌うことの始まりでありイメージしていることです。

正確な音程を発声することができなくても、正確な音程をイメージすることはできる。

これさえ覚えておけば、耳コピなんて怖くありません。

楽譜を有効利用して耳を鍛える

僕がよく試していた方法で、楽譜を答え合わせとして使っていました。耳コピしたベースラインやフレーズを譜面と照らし合わせて確認する練習です。

はじめの頃は、自分の耳が間違えていることがほとんどでした。これを繰り返し頑張っていたらある日、楽譜(tab譜)が間違えていることに気が付くようになりました。

『自分が間違えてるんじゃなくて、楽譜(tab譜)が間違えてるやん』

そう思えるようになってから、自分の耳が良くなってきていると実感できるようになりました。

自信がついてきたのもこの頃です。

ただ、耳が鍛えられたのには別の要因もありました。それは、知識を頭に入れることで、間違いにより早く気がつけるようになったんです。

音楽理論を覚える

耳が鍛えられたのは、簡単な音楽理論を覚えたからです。コードの仕組みやスケール・調性・ダイアトニックなど。最初は、チンプンカンプンでした。でも、やっていく内に理解出来るようになりました。

そのお陰で、コードやベースラインを耳コピする時にちょっとした予測ができるようになりました。

予測といっても、よく使われているコード進行やラインを音楽理論に乗っ取って説明できるまで覚えただけですが・・・

音楽理論を少し身につけるだけでも、随分とコピーが楽になります。人によってまちまちですが、ダイアトニックの理解をするのが早道かもしれません。

ベースはルートを追う楽器なので、コード進行は探しやすいかもしれません。

慣れてくると、聞いただけで進行が分かるようになります。そうすると、インターバルの重要性に気が付きます。

環境を充実させる

環境といっても大げさなものではなくて、今では便利なアプリがあります。

mimiCopy - 耳コピ専用プレーヤー

 

mimiCopy – 耳コピ専用プレーヤー

ART Teknika Inc.posted withアプリーチ

これは本当に重宝しています。耳コピ用のアプリは、色んなものが出ています。

その中でも『mimiCopy』がオススメです。

再生速度を変えても音質の劣化がとても少ないので、耳コピのやり易さに直結します。

これは、ものすごく助かります。再生速度が落とせても、音質まで落ちてしまうと意味がなくなります。その他にも、ループ機能やピッチを変更できる機能もあるのでキーを変えて練習するときなどにも便利です。

番外編

低音が聞こえづらい

低音は聞こえづらいという事もあるでしょう。

僕も初めはそうでした。音源にもよりますが、低音域が聞き取りづらかったのをよく覚えています。

そんな場合は、聞いている環境を見直すことで改善できる事があります。

スマホやタブレットであれば、低音を強調する機能を使って音楽を聞く。イヤホン・ヘッドホンを変えるなど、してみると良いです。

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MEMO
カナル式のヘッドホンは、音量を上げすぎると耳を悪くする原因になりますが、低音が聞こえるかどうかは密閉性と関係があるので、一度試す価値はあります。

音源を聞き込む

あとは、何度も音源を聞き込みました。楽譜がある曲は、ベースを弾いて覚えて曲を聞く。

音源しかない曲は、ベースが聞こえやすいところをキッカケにしてベースを耳で追いかけて聞く。といったことを繰り返しました。少しづつですが、そうやって低音の帯域が聞こえるようになったのを覚えています。

音程が楽器で探せない

こんな時は、チューニングを疑います。

それでも、耳コピしたい音と楽器で出す音程の高低差が分からなくなったら、休みましょう!耳が疲れている可能性も大です。

特に初心者の頃は、低い音程の半音差が分かりづらかったです。そんな時は、自分がこっちだと思う方で弾いていきます。耳が鍛えられると、半音違いも分かるようになります。

あなたが思う、「とりあえずの答え」を出しましょう。

楽譜を買う

楽譜を買ってしまっては元も子もないと思うかもしれません。ですが、使い方を少し工夫することで良いトレーニングになります。

その方法は、コードをヒントにして耳コピすることです。

楽譜を買っても、コードだけ見てなるべく答えは見ないようにする。自分で耳コピしたものと照らし合わせ、答え合わせとして使う。僕もこれでよく練習しました。

合っていた時の嬉しさは、何とも言えない快感と自信に繋がりました!

楽譜販売サイト

Bass Score

こはらゆうき

僕が今まで耳コピしてきた曲をタブ譜として販売しています。耳コピのお手伝いができたら嬉しいです。

おわりに

僕がベースを始めた当時は、楽譜がない曲は耳コピするしか方法がありませんでした。今みたいにインターネットが普及していなかったので、動画を参考にすることもできません。

耳コピしたら早く上手くなると先輩方に教わり信じていました。

今はネットを探せば、動画はあるし、バンドスコアはあるし、コード譜もある。便利すぎる世の中なので、簡単に答えが見つかります。

それはとても良いことだし有効活用していきたいです。ただ、自分の耳を鍛えたいと思うのなら自信がつく方法でやった方がやる気も出ます。

有効活用できるものはどんどん使って、耳を鍛えていきましょう。

ではでは。