相対音感を身につけて耳コピに活用する

どうも、ユウキです。

「耳コピがしたい!」と思っているあなた。

けど、音感がないからって諦めていませんか?

音感は、いくつからでも鍛えることができます。

その鍛えられる音感こそが『相対音感』です。

しかし、正直なところ相対音感がどういった感覚なのか自覚しにくいことないですか?だから、耳コピに上手く活かせない。

そんなもどかしい気持ち、良くわかります。

今回の記事で、どのようにして相対音感の感覚に気付いたのか。

また、どうやって鍛えていったのかを解説します。

相対音感は自分の記憶と比べる行為

早速ですが、あなたの相対音感をチェックしてみましょう。

好きな曲のメロディーを思い浮かべて下さい。

頭の中では、自分が記憶した通りの完璧な音程が流れていませんか?

今度は、そのメロディーの「出だしの音」だけを長〜く伸ばしてみましょう。声で出せると尚良しです。

これを基準の音とします。

次に、記憶の音を楽器で探します。では、基準の音と楽器で出した音を比較します。

音程が合っていれば耳コピ成功です!

違っていれば、楽器で出している音が基準の音に対して高いか低いかの判断をします。

これを繰り返すことで耳コピが出来上がっていきます。

そして、

高いか低いかの判断力こそが相対音感の正体です。

相対音感の正体

相対音感は、自分が記憶している音を基準とし楽器で鳴らした音を比較する。

それは、

  • 高い
  • 低い
  • 合っている

の判断ができる能力です。

ウィキペディアによると

相対音感(そうたいおんかん、英語: relative pitch)は、基準となる音(純音および楽音)との相対的な音程によって音の高さを識別する能力である。音楽を美しいと感じるには、相対音感が必要であるから、ほとんどすべての人が本質的に持っている能力と言える。

と、あります。

それなのに、耳コピができなくて苦労している方が多いのも事実です。それには、理由があります。

相対音感を鍛える

耳コピに苦労している理由は3つあります。

それが、

  • 相対音感の熟練度
  • 基準の音のキープ力
  • 演奏してしまう

です。

相対音感の熟練度

相対音感の正体は、基準の音から比較したい音の高さを適切に判断する能力です。

熟練度を上げる方法として、インターバルを覚えてしまうことです。

訓練方法を一つ紹介します。

「ドレミファソラシド」と音階をイメージ、または歌ってみて下さい。

練習なので、なるべく正確なピッチをイメージして下さい。

もう一度、ドの音をイメージして基準の音とします。

ドを基準にして、ラの音へ飛び移ってみましょう。

うまく移れた場合

パッと移れた場合、ドからラの音程を覚えている証拠です。

ドからラの音程は「長6度(Major6th)」と、名前のついた音程になります。

うまく移れなかった場合

うまくラの音程にたどり着けなかった場合、もう一度音階をイメージしましょう。

「ド→レ→ミ→ファ→ソ→ラ」と順番に音階を上がりながらだと、ラの音程がイメージしやすく感じませんか?

イメージができたら、もう一度ドの音からラに飛び移ってみましょう。

これを繰り返すことでインターバルが覚えられるようになります。

基本的に、距離が近い方がイメージしやすいので移動しやすいと思います。

だから、童謡は覚えやすいんですね。[wpap service=”with” type=”detail” id=”4845630737″ title=”童謡を聞くだけで音感が身につくCDブック メロディがドレミで聞こえるようになる! (CD付)”]

相対音感の熟練度が高い状態だと、基準があればインターバルがすぐ分かるようになります。

端から見ていると、まるで絶対音感持ってるんじゃないかと錯覚するくらいです。

ひとつの音程が分かることで、次の音はコレ。その次の音はコレ。という様に、楽器なしでも分かるようになります。

詳しくは、インターバルを覚えることで得られることを読んでみて下さい。

普段のスキマ時間にインターバルを鍛えたい方にはコレがおすすめ!

RelativePitch

基準の音をキープする力が大事

実際の耳コピでは、基準となる音が耳コピしたい音になります。

『それが採れないから苦労しているんだ!』

って思いますよね。

大丈夫です!

ちゃんとした手順を踏めば聞けるようになります。

基準音を聴けるようになるには、

聞いた音を頭の中で再生できているかどうか。言い換えると、イメージができているかどうかです。

これが、耳コピのスタートラインとなります。

よく、楽器を弾きながら耳コピしてしまっていませんか?

もちろん慣れていれば、それはそれで大丈夫です。

ですが、基準の音がしっかり聴けていないのに楽器の音で基準音を探してしまっている。

これが、

耳コピの妨げになる一番多い原因です。

楽器の音を聴いてしまうから、いつまで経っても基準音が聴けずに迷子になってしまうんです。

基準音がしっかり聴けるまで楽器の音は出さない。その方が断然、耳コピしやすくなります。

『耳コピをする』という目的を持つ

耳コピする大きな理由は、弾けるようになりたいからです。それは大事な目標です。

しかし、耳コピをする過程では弾くことが目的ではないってことです。

音を採ることが目的ですからね

ただ、耳コピしている時ってついつい弾きたくなるんですよね。

音が合っていると余計に演奏したくなるんです。

そんな時は、自分に問いかけて下さい。

「あなたの目的はなんでしたっけ?」

あとで弾けるように耳コピをすることです

この心掛けを守ると、耳コピに集中することができます。

演奏は、耳コピを終えてから存分にできますよ!

環境を整える

しっかりと基準音を聴ける様にするには

  • 音質の良い音源を聴く
  • 聞こえやすい様にイコライザーを調整する
  • ストレスの掛からない再生デバイス

の3つをお薦めします。

音質の良い音源

YouTubeだと、あまり音質の良くない音源が上がっていたりします。

今は、公式サイトでダウンロードして購入するのが一番お手軽で良いんじゃないでしょうか。

手間が掛かっても良いのなら、CDから取り込むのも一つの方法です。

イコライザーを調整する

聞こえやすい様にイコライザーを調整するのは良くやる方法のひとつです。

聞こえてこない/邪魔な帯域をブーストしたりカットすることで、聴きやすくすると耳コピしやすくなります。

ミキサーなどに音源を通して、イコライザーを調整してみて下さい。

ストレスの掛からない再生デバイス

これが、一番大事かもしれません。

耳コピしている間は、何回も何回も同じところを繰り返し聞くことがよくあります。

そんな時に、サッと戻せないデバイスはストレスでしかありません。

なので、ご自身にあった再生デバイスを探しましょう。

僕が長年愛用しているのはコレ。

mimiCopy – 耳コピ専用プレーヤー

耳コピに必要な機能が揃っているのはもちろん、スロー再生にした時に音の劣化が少ないのが嬉しいですね。

おわりに

耳コピのプロセスをまとめると、

  • 基準音をしっかり聴いて記憶する
  • 頭の中で再生、もしくは歌う
  • 楽器の音で確認する
  • 相対的に音程をチェック
  • 合っていたら次の音へ進む
  • 違っていたら、もう一度楽器の音で確認に戻る

経験談

僕は、自分自身の相対音感がよく分かっていませんでした。

だから、それまで耳コピが苦痛で仕方ありませんでした。

でも、相対音感ってこういうものか!って気付いてからは、意識的に鍛えることもできました。

何より、耳コピが随分と楽になりました。

あとは数をこなしていけば、どんどんと耳コピする力がついて来ます。

ではでは。