どうも、ユウキ(@kohayubass)です。
「耳コピができたら良いよなぁ〜」 っと思ったことありませんか?
耳コピができると、音源さえあれば演奏ができるようになります。譜面をわざわざ買う必要もないので、コスパも良いですよね。
でも、絶対音感がなければ耳コピなんて無理だ・・・って、心のどこかに思ってしまっていたり。
実は、そんなことはありません。
耳コピは、相対音感を鍛えることでできます。
しかも、相対音感はじっくりと取り組めば誰にだって身に付けることができます。その為に必要なことは、インターバルを覚えること。
今回は、インターバルがどういったものなのか分かりやすく解説します。インターバルを覚えることで、あなたの相対音感の精度もグンっと上がります。
インターバルとは
インターバルとは、音と音の間隔のことを言います。日本語では、音程と呼ばれています。
インターバルには、2種類の呼び方があります。
「旋律的音程」と「和声的音程」です。
旋律的音程は、ある音からある音へと順々に鳴らした時の音程のことをいいます。
単音であるフレーズ(メロディやベースラインなど)を聞き分けるのに使われる能力です。
和声的音程は、2音以上を同時に鳴らして和音にした時の音程をいいます。
主にハーモニー(明るい・暗いなど)を聞き分けるのに使われる能力です。
インターバルには、度数(音度)という単位を用いて表します。
「ド」と「ド」のように同じ高さのインターバルを1度として、高さが1つ上がる(下がる)ごとに「2度」「3度」・・・・となります。
音程の単位(ドを基準とした場合)
「ド→レ」と弾いたときと「ド→ミ」と弾いたときとでは響きが違うように、
音の間隔、つまりインターバルが異なれば生み出される音の響きも違ってきます。
落ち着く響きがあれば、落ち着かない響きがするものなどあります。
インターバルは、こうした響き方の違いによって
- 「長音程」
- 「短音程」
- 「完全音程」
- 「増音程」
- 「減音程」
の5つに分けられます。
これらのインターバルを理解することで、コードがスムーズに覚えられたり自分でコードを作れるようになります。
まずは、5つの種類のインターバルを見ていきましょう。
長音程と短音程
2つの音の間隔が「2度」「3度」「6度」「7度」の関係にあるものは、
「長音程」もしくは「短音程」に分けられます。
長音程のものには「長2度」「長3度」「長6度」「長7度」、
短音程のものには「短2度」「短3度」「短6度」「短7度」があります。
短音程のほうが常に長音程より音の間隔が短くなります。
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長2度
2つの音の距離が「全音」の間隔を長2度といいます。フレット2個分の間隔です。
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短2度
2つの音の距離が「半音」の間隔を長2度といいます。フレット1個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”]2度音程は強烈な濁りを感じる音程ですが、使い方次第では美しいハーモニーを得られる音程です。[/memo]
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長3度
2つの音の距離が「半音が4個」の間隔を長3度といいます。フレット4個分の間隔です。
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短3度
2つの音の距離が「半音が3個」の間隔を短3度といいます。フレット3個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”]明暗を持つ柔軟に使える音程。3度堆積和音が、いわゆるコードと言われます。[/memo]
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長6度
2つの音の距離が「半音が9個」の間隔を長6度といいます。フレット9個分の間隔です。
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短6度
2つの音の距離が「半音が8個」の間隔を短6度といいます。フレット8個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”]明暗を持つ柔軟に使える音程。[/memo]
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長7度
2つの音の距離が「半音が11個」の間隔を長6度といいます。フレット11個分の間隔です。
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短7度
2つの音の距離が「半音が10個」の間隔を短7度といいます。フレット10個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”]濁りを感じる音程ですが、使い方次第では美しいハーモニーを得られる音程です。[/memo]
完全音程
長音程・短音程のほかに「完全音程」といわれるものがあります。
これにあてはまるのは2つの音の間隔が「1度」「4度」「5度」「8度」の関係にあるものです。
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完全1度(ユニゾン)
音と音の隔たりがない完全に一致した同じ音程です。フレット0個分の間隔です。
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完全8度(オクターブ)
2つの音の距離が「半音が12個」の間隔を完全8度といいます。フレット12個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”]完全1度はユニゾンとも呼ばれます。完全8度は、ちょうどオクターブ上の音との音程でオクターブユニゾンとも言えます[/memo]
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完全4度
2つの音の距離が「半音が5個」の間隔を完全4度といいます。フレット5個分の間隔です。
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完全5度
2つの音の距離が「半音が7個」の間隔を完全5度といいます。フレット7個分の間隔です。
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[memo title=”MEMO”] 完全4度は東洋的であり、4度堆積和音の響きはジャズで用いられます。完全5度はギターの5度弾き(パワーコード)、ロックなどで用いられます。[/memo]
増音程・減音程
長音程・短音程・完全音程でもない音程は、「増音程」「減音程」のいずれかになります。
「増音程」とは長音程、もしくは完全音程から「半音」広がったもの。
「減音程」とは短音程、もしくは完全音程から「半音」狭くなったもの。
ちょっとややこしく感じますよね。少し捉え方を変えます。
長2度の音程は半音の数で言うと『半音2個』です。
反対に、半音2個の距離は長2度音程と言えることができます。
元々の基準が『半音2個』の長2度音程。これが、さらに半音広がったものを「増音程」とします。
結果的に『半音3個』となります。
長短音程を覚えた方には、ここで一つの疑問が浮かぶでしょう。
『半音3個』の音程は、短3度ではないのかという疑問です。
ココがポイント!
この違いは、元々の基準が『半音3個』の距離だったのか、それとも『半音2個』だったものがさらに半音広がった結果、半音3個になったのかの違いです。
ですので、同じ響きをしていても基準がどれになっているのかで音程の名称は変わります。
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長音程から広がった増音程
長音程に半音1個を加えたもの。
『レ』→『ミ』の音程に半音1個加えてみる(増2度)
『レ』→『ミ#』
『レ』と『ミ』の音程は長2度(半音2個)です。
『ミ』の音が半音上がると『レ』と『ミ#』の音程(半音3個)になるので、この場合は増2度となります。※『レ』と『ファ』の音程ではありません
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完全音程から広がった増音程
完全音程に半音1個を加えたもの。
『ド』→『ファ』の音程に半音1個加えてみる(増4度)
『ド』→『ファ#』
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短音程から狭くなった減音程
短音程から半音1個分狭くなったもの。
『ミ』→『ソ』の音程に半音1個狭くしてみる(減2度)
『ミ』→『ソ♭』
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完全音程から狭くなった減音程
完全音程から半音1個分狭くなったもの。
『ド』→『ソ』の音程に半音1個狭くしてみる(減5度)
『ド』→『ソ♭』
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メジャースケール
ドの音を基準に、完全1度→長2度→長3度→完全4度→完全5度→長6度→長7度→完全8度と弾いていくとCメジャースケールが出来上がります。
ド (完全1度)(ユニゾン)
↓
レ (長2度)
↓
ミ (長3度)
↓
ファ(完全4度)
↓
ソ (完全5度)
↓
ラ (長6度)
↓
シ (長7度)
↓
ド (完全8度)(オクターブ)
基準となる音を変えて、
完全1度→長2度→長3度→完全4度→完全5度→長6度→長7度→完全8度
と弾くことで、メジャースケールが作られます。ぜひ試してみて下さい。
おわりに
ある時、耳コピが楽にできるようになったと実感するようになりました。
今思うとそれは、何度も何度も耳コピを繰り返した結果、インターバルを無意識に覚えていったからだと気が付きました。
特にベースはコードのルートを追いかけるので、インターバルを覚えやすいのかもしれません。
インターバルを覚えることで、コード進行やフレーズ、コードの耳コピがしやすくなります。
それに、コード進行の分析にも役に立つので応用が効いたり曲を覚えるのがスムーズになったりします。
インターバルを意識しながら音楽を聞いたり演奏することで、音感が鍛えられていきますよ。
ではでは。