どうも、ユウキです。
タブ譜やコード譜にはメリット・デメリットがあること、ご存知ですか?
- 最初の取っ掛かりとして、とても便利なタブ譜
- 自分なりの解釈を交えて弾ける自由度の高いコード譜
今回は、どちらにもあるメリット・デメリットを解説します。これらを知る事で、ベースを弾くときの選択肢が増えます。
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メリット
タブ譜
タブ譜は、とても便利です。弦とフレットの位置と音符の長さを確認し、実際にベースで弾く。
といった具合に、慣れてくると直感的に読める楽譜です。
タブ譜の読むために必要な3つのこと 答えそのものが書いてあるので、ベース初心者の方やコード譜や音符が苦手な方にはとっつきやすい楽譜です。
コード譜
コード譜は、ベース指板上の音を覚えている方にとって便利な楽譜です。
コード譜のルートを見てベースで押さえて弾くと行った一連の流れができると、演奏に余裕が生まれやすい楽譜です。
コード進行を見てベースが弾けるようにする とりあえず音楽と合わせたい、人と演奏してみたい方に弾きやすい楽譜です。
タブ譜のデメリット
タブ譜のデメリットは、ある程度弾けるようになってくると成長性がなくなることです。
答えが載っている分、タブ譜の通りにしか弾けなくなってしまいます。
タブ譜通りに弾けるよう練習するのは、もちろん素敵なことです。良い練習にもなります。
ですが、タブ譜だけを追いかけるようになると
- ベース指板上の音の場所を覚えない
- コードの理解がしにくい
- リズムの意識が弱い
などのデメリットが高くなります。
ベース指板上の音の場所を覚えない
人間どうしてもラクをしたがるので覚えなくても弾けると知ってしまうと、覚えることが億劫になってしまいます。
そうすると、いざ覚えようと思った時に覚えるだけの作業をしないといけないので後で苦労するハメになってしまいます。
できれば、初めの内から少しずつ覚えていく意識を持ちながらタブ譜を眺めると良いでしょう。
コードの理解がしにくい
大抵のタブ譜には、タブの上にコードが書いてあります。ですが、タブ譜の番号だけを見て弾いていると実際に何の音程を弾いているのか解らないままです。
指板上の音の場所を覚えないことにも繋がるのですが、タブ譜がない曲を弾くことができなくなってしまいます。どのコードのルートを弾いているのかを把握するのは、ベーシストとしてとても重要なことです。
リズムの意識が弱い
リズムの意識が薄れてしまう事があります。書いてあるリズムが読めない・弾けないんじゃなく、むしろ読めて弾けてしまうから意識が薄れてしまいます。
その瞬間のリズムを感じながら弾くのではなく、惰性で弾いてしまっている可能性があるからです。
これが、意外と落とし穴で自分自身で気が付きにくい部分です。 先を予測して弾く事も大事ですが、その瞬間のリズムを蔑ろにしないように気を付けましょう。
タブ譜が絶対的ではないということ
その他にも、人と合わせようとした場合の注意点があります。音楽は、タブ譜に載っていることが必ずしも正解とは限りません。
なぜなら、タブ譜が載っているアレンジ通りの楽器(メンバー)が揃っているか物理的に難しい場合があるからです。
メンバーが足りない場合は、タブ譜以外の弾き方のほうが全体としてしっくりくるかもしれません。
そうした場合、タブ譜だけに頼っていると途端に弾けなくなってしまいます。
『ある時は正解であっても、ある時では参考程度に』と考えると良いのではないでしょうか。
コード譜のデメリット
コード譜のデメリットは、あらかじめ覚えておかないといけないことがタブ譜を読む労力に比べて格段に多いことです。
その内容が主に以下の3つです。
- 指板上の音を覚えているか
- コードを見てルートやコードトーンが弾ける
- リズムの把握ができている
といったことが、予めできるようになる必要があります。
これが、億劫になってしまう原因の一つではないでしょうか。
取っ掛かりは、できるところから始めること。下げられるハードルは、とことん下げて挑みましょう。
指板上の音を覚えていることが前提
指板上の音(ルート)を覚えている事がはじめの一歩となります。
ルート音を覚えていなければ、コードを見たところで何も弾けない状態に陥ってしまいます。
いきなり全ての場所を覚えるのは大変なので、弾きたい曲の中に出てくるルートの場所を覚えてみることをオススメします。
コードを覚えていること
指板上の音が解るようになれば、コードトーンを覚えることが次へのステップとなります。
これは、指の形を使って覚えることで簡単に覚えられます。
覚えることばかりですが、これらを覚えていくことで自由度が一気にに上がります。
タブ譜がなくても曲が弾けるようになります。しかも、耳コピや自分自身で思いついたベースラインを弾くことだって可能になります。
コードトーンを覚えないと、いつまで経ってもルートしか弾けなくなるので自由を手に入れていきましょう。
リズムの把握が必要
コード譜だけを見て演奏するので、タブ譜のように目で見てリズムを把握しなくなります。
リズムは事前に把握して弾けることが前提になります。
なので、曲全体のグルーヴを意識する必要があります。
あまりにもリズムが掴めない場合は、譜割りだけ書いて馴れていく練習がオススメです。
これがスッとできるかどうかで、自分自身のリズム感がどうなのか改めて気付かされるでしょう。
タブ譜もコード譜もうまく使う
コード譜は、情報量が必要最低限にまとめられているので慣れない間は大変です。
そんな場合は、タブ譜の上に書いてあるコードをみて練習します。
なるべくコードを見て弾く練習をし、どうしても場所が解らなくなればタブ譜を見ます。
答えがすぐに載っているので、とても便利な練習方法です。(タブ譜を見たくなる誘惑に負けないでくださいね)
リズムも予め見ておき、8分音符でルートだけ弾く。とか、リズムパターンをルートだけで弾くといった練習を繰り返せば、徐々に馴れてきます。
自分に合った負荷を掛けて練習することが上達の近道です。
おわりに
タブ譜は便利な楽譜です。
初めから持っておく(覚えておく)情報が最小限で済むので、比較的すぐに曲が弾けるようになります。
コード譜は、ある程度覚えておく情報が必要なので大変です。
その反面、馴れてくることで自分の発想を演奏に取り入れやすくなります。
どちらの方法も都合良く取り入れてみて下さい。
ではでは。