今回は、ベースの半音下げチューニングについて2種類の方法を解説します。
一つ目は、クロマチック・モード
二つ目は、フラット・チューニング
動画を見ることで、より簡単にできるようになります。
事前にレギュラーチューニングについて覚えておくことをオススメします!
半音下げチューニング(クロマチック・モード)
レギュラーチューニングから半音下げる方法
4弦から順番に、
- 4弦E →→→ D# (E♭)
- 3弦A →→→ G# (A♭)
- 2弦D →→→ C# (D♭)
- 1弦G →→→ F# (G♭)
と、なればOKです!
メーカーによっては、チューナーの表示がフラット(♭)で表示される場合があります。詳しくは、下記のチューニング音程一覧表をご覧ください。
目的の音程から少し低いところまで下げてから、ペグを締めていくとチューニングが安定しやすくなります。
チューニング音名一覧表
弦 | レギュラーチューニング | 半音下げチューニング |
1弦 | G | F# (G♭) |
2弦 | D | C# (D♭) |
3弦 | A | G# (A♭) |
4弦 | E | D# (G♭) |
半音下げチューニング(フラット・チューニング)
- 最初にチューナーの設定でフラット(♭)を1つ付ける
- 表示はレギュラーチューニングと同じ!
表示は、レギュラーチューニングのときと同じになります。
4弦から順番に、
- F →→→ E(実際は、D# / E♭)
- A# →→→ A(実際は、G# / A♭)
- D# →→→ D(実際は、C# / D♭)
- G# →→→ G(実際は、F# / G♭)
と、なればOKです!
チューニング音程一覧表
弦 | レギュラーチューニング | フラットを一つ付けた表示 | 半音下げチューニング | フラットを一つ付けた表示 |
1弦 | G | G#(A♭) | F# (G♭) | G |
2弦 | D | D#(E♭) | C# (D♭) | D |
3弦 | A | A#(B♭) | G# (A♭) | A |
4弦 | E | F(G♭) | D# (G♭) | E |
半音下げチューニングの良いところ
ベースのチューニングを半音下げると便利なことって色々あります。
メリットを3つ挙げると、
- 4弦ベースで低いE♭を出したい!
- 開放弦を使いたい!
- 原曲のまま弾きたくて雰囲気を損ないたくない!
演奏時に開放弦(0フレット)を使えるって、運指がラク(簡単)になって便利なんです。
レギュラーチューニングでは弾くことが困難な運指が、半音下げることであっさり弾けたりすることもあります。
例えば、ハイポジションを弾いているから次の音である「A♭」に間に合わない・・・5弦ベースで音域はカバーできたとしても、運指がかえって大変になることも。
そんな場合は、4弦ベースのチューニングを半音下げにすることで弾けます。
おわりに
半音下げチューニングのメリットは、レギュラーチューニングでは難しい(できない)表現ができることです。
普段は出せない半音下の音程を開放弦で鳴らせること。これが非常に大きな意味を持ちます。
その結果、運指がラクになったりいつもとは違ったニュアンスが出せるようになります。
レギュラーチューニングでも5弦でも何か違うなぁと感じたとき、半音下げチューニングを考えてみて下さい。
ではでは。