ゴーストノートについて
ゴーストノートとは、音程にはならない音のことです。
パッと聞いただけでは聞き逃してしまいそうな『プッ』や『トッ』のようなピッキングのアタック音で、存在していないようで、ちゃんと存在している音です。
楽譜上での表記は、符頭が「×」で表記されます。
ゴーストノートだけだと、あまり効果はありません。目立つ音ではないので地味でもあります。ですが、ゴーストノートがあるか無いかでは聞こえ方が随分と変わります。
ベースラインに上手く絡めることで、とても格好良くなります。
ゴーストノートの弾き方
ゴーストノートは、左手で弦のミュートをした状態でピッキングします。4指でミュートをした場合と1つの指でミュートした場合では、ゴーストノートの音色が変わります。
ミュートの指が少なければ音色は軽くなり、多ければ重くなる印象(音程がハッキリするかしないかの違い)があります。
ミュート具合をコントロールして弾くのも楽しいかもしれません。
ゴーストノートでフレーズの表情が変わる
ゴーストノートが入るか入らないかで、フレーズがどのように変わるか聞き比べてみてます。
ゴーストノートなし
ゴーストノートあり
2つの違いを感じられたでしょうか?
ゴーストノートを入れたことでリズムが締まり、フレーズのスピード感が出たように聞こえます。ゴーストノートがあるか無いかで、フレーズの聞こえ方が変わりました。
音程の数やタイミングを変えた訳ではなくて、ゴーストノートを少し足しただけです。
これは、音程ではなくてリズムが少し前面に出てきたことで雰囲気が変わったとも言えます。
ゴーストノートの使いどころ
ゴーストノートは、音価をコントロールしたい場合やリズムを際立たせたい場合に使えます。休符の中に上手く取り入れたり、弾きたい音符の前後に入れたりすると効果的です。
ただ、闇雲に入れても格好良くなりません。
無くても良いのに無理やり入れても、他のパートや歌の邪魔にもなり兼ねません。
ドラムパターンの中にあるゴーストノート(スネア)を参考にするのも1つの方法です。
ファンク系のベーシストなど、格好良いと思ったベーシストのフレーズをコピーして使い方を研究してみて下さい。
オススメのベーシストは、
ジェームス・ジェマーソン
チャック・レイニー
ジェリー・ジェモット
ウィル・リー
などなど。
ゴーストノートの音数と音量の関係
ゴーストノートは、リズムのタイミングはもちろん、音量のコントロールも大切です。
もし、ゴーストノートがないフレーズの休符が全て16分音符のゴーストノートになったとしたらどうでしょう。
おそらく、耳障りな演奏になってしまいます。
音数が増えるとリズムのタイミングもよりシビアになってくるので、音符やビートにハマっていなければ格好良く聞こえません。
音量をコントロールすることを考えると、弾かなくて良い部分ももちろん存在するので引き算して考えるのも1つです。
ゴーストノートを使っている曲
僕自身が(@yukbass51)耳コピした中で、ゴーストノートを使っているなぁと感じた曲を3つ挙げてみます。
SWEETNESSとSTAY TUNEは、ベースラインの難易度が比較的高めに思います。
ずっと好きだったは、8分音符中心に組み立てられたベースラインです。その中で、効果的にゴーストノートが使われています。
おわりに
ゴーストノートを出すこと自体は、それほど難しくありません。
ポイントは、どこで入れると格好良いのか。これに尽きると思います。
センスが発揮されるゴーストノート。色々と試行錯誤して、あなただけのセンスを活かして下さい。
ではでは。