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スライドとグリッサンドについて
押弦した状態で指を滑らせる奏法を、スライド・グリッサンドといいます。
音程をなめらかに繋いだり弦を滑らせるタイミングをコントロールする事で、粘っこさや迫力のある印象を与えることができます。
楽譜上での表記は、スラーの記号にスライドは「s」グリッサンドは「g」で表記されます。
スライドは、決まった音程から音程へ音を繋ぐ時に使われます。経過音を鳴らすので、ハンマリングとはまた違った印象になります。
スライドの特徴
スライドは、音程が離れていてもスタートの音からゴールまでの音を通過するので、滑らかに音を繋げられるのが特徴です。
マリーナ・ショウのFeel Like Makin’ Loveで、チャックレイニーが素晴らしいスライドとグリッサンドを聞かせてくれます。
グリッサンドについて
グリッサンドは、音程が明らかではないスライドとも考えられます。
音程の始まりや終わりが定まっていなかったり、両方が曖昧な場合もあります。
グリッサンドをかけるスピードが変われば、違った雰囲気が色々と出せるので試してみて下さい。
グリッサンドはフィルインでも使われることがあり、個性が出やすい奏法でもあります。
グリッサンドの迫力は、ベースの特権でもあり魅力のうちの一つです。
マーカスミラーが格好良くグリッサンドを使っている印象があります。Come Togetherでは、グリッサンドソロが聞けます。
リズムの格好良いので、グリッサンドがラップの様に聞こえます。
スライドやグリッサンドで使う指について
スライド(グリッサンド)をする指は、基本的にどの指を使っても構いません。
ただし、やりやすい指だけですると次のフレーズへと上手く繋げられない場合が出てきます。
先のことを意識しながら運指を考えると良いでしょう。
スライドをしたい音程が半音や全音など近い場合、親指を支点にして押弦している指を右にずらすとスライドがしやすくなります。
その場合、左手の薬指で押さえるとやりやすいかもしれません。
まとめ
- スライドは、「始まりと終わり」が決まっている奏法
- グリッサンドは、「始まり」もしくは「終わり」または、その両方が決まっていない奏法
スライドやグリッサンドは、滑らかに音を繋いだりフレーズを歌わせたり、迫力を持たせたりと色んなニュアンスを出せる奏法です。
ハンマリングやプリングと組み合わせて使うと、より多彩なフレージングが可能になります。
表現力が上がるので、是非マスターしたいテクニックです。