ベースのオクターブ奏法:基本の形を作る手順

オクターブの押弦でお悩みの方、今一度自身のフォームをチェックしてみてください。

1. 左手のセッティング(指が届くフォームを作る)

ステップ1:指を置く場所を決める

  • 低い方の音(人差し指): 4弦の5フレットを押さえる(Aの音)
  • 高い方の音(小指): 2弦の7フレットを押さえる(オクターブ上のAの音) ※間の3弦は弾かずに「飛び越える」形になります。

まずは、自分の指の開き具合に合わせて練習する場所を選びます。

  • 基本の形: 人差し指で低い音(ルート)、小指で「1本飛ばした弦の2フレット隣」を押さえます。この「コの字型」がオクターブの基本ユニットになります。
  • ポジションの選択: 1フレット付近(例:4弦1フレットと2弦3フレットのF)は、フレットの間隔が最も広く、指の開きが一番きついポジションです。しんどい場合は、フレットの間隔が狭くなる6〜10フレットの間でまずは形を作ってみてください。

押さえ方の工夫(ローポジション対策)

ローポジションで指が届かない、または押さえにくいと感じる場合は、以下の方法が有効です。

  1. 人差し指の側面を使う: 人差し指の正面(指の腹)ではなく、少し親指寄りの側面で弦を押さえるようにします。
  2. 親指を裏へ移動させる: 親指をネックの上部から離し、ネック裏の中央付近まで下げます。手のひらとネックの間に空間を作るのがポイントです。
  3. 小指をフレットに沿わせる: 小指をフレットのラインに沿わせるような気持ちで押弦すると押さえやすくなります。(ピッタリ沿わせる必要はありません)

2. 右手のピッキング(最小限の動きで弾く)

右手の指に役割を持たせ、無駄な動きを削ります。

  • 人差し指: 低い方の弦を担当
  • 中指: 高い方の弦を担当

具体的な動かし方

  1. 人差し指: 低い弦を弾いた後、その勢いで1つ下の弦に指を乗せて止めます(アポヤンド)。
  2. 中指: 高い弦を弾く際、なるべく手首を上下に振らないポジションを探して弦を弾きます。
  3. ピッキング位置の調整: 手首の角度や右前腕を置く位置によって、弦と指先の距離が変わります。人差し指と中指が均等に弦を捉えられるよう、自分の手の大きさに合わせて最適な角度を調整しましょう。

3. ミュートのアクション(不要な音を消す)

オクターブ奏法のミュート動作を習得します。

  • 人差し指の「寝かせ」: 人差し指の「先」でルート音を押さえつつ、指の側面は押さえていない弦に軽く触れさせておきます。これにより余計な音が鳴らなくなります。
  • 小指の「リリース」: 音を止めるタイミングで、小指の力を抜きます。このとき、指を弦から完全に離さず、弦に触れたままの状態を保ってください。

4. オクターブ奏法の練習におすすめの曲

実際の曲に合わせて練習するのが上達への近道です。

  • SCANDAL / SCANDAL BABY サビでオクターブが使われています。テンポもそれほど速くなく、曲全体も弾きやすいので最初の1曲におすすめです。
  • back number / 高嶺の花子さん サビでのオクターブフレーズが印象的です。適度なポジション移動もあり、良い練習になります。
  • チャットモンチー / シャングリラ ベースの入りからオクターブが使われています。繰り返しが多いので「基礎体力」をつけるのに最適です。
  • ヤバイTシャツ屋さん / ハッピーウェディング前ソング サビで登場しますが、テンポが速めです。基礎に慣れてきたら挑戦してみてください。

まとめ

  1. 人差し指の側面を使い、親指を裏に下げる
  2. 右手の担当を決め、手首の角度や腕の位置を調整する
  3. 鳴らさない弦は常に指を触れさせてミュートする

まずは自分が楽に押さえられるポジションから始め、徐々にローポジションへ移動して練習してみてください。