ベースのオクターブ調整|手順とルール

1. 調整の3ステップ

① 基準音を合わせる

12フレットの真上で軽く弦に触れ、ハーモニクス音を鳴らします。この音をチューナーで正確に合わせます。これが作業の「基準」となります。

② 実音をチェックする

次に、12フレットを普通に押さえて実音を鳴らし、チューナーを確認します。

③ サドルの位置を微調整する

実音のズレ方に応じて、ブリッジのネジを回してサドルを前後させます。

12フレットの実音の状態

調整(サドルの動き)

理由

基準より高い(#)

サドルを**後ろ(ボディの端側)**へ

弦を長くしてピッチを下げる

基準より低い(♭)

サドルを**前(ネック側)**へ

弦を短くしてピッチを上げる

ネジを回す方向の目安(一般的なブリッジの場合)

  • 時計回りに締める: サドルが後ろに下がり、弦が長くなります。
  • 反時計回りに緩める: サドルが前に進み、弦が短くなります。

2. 作業のコツと注意点

  • 弦を緩めてから動かす: サドルを動かす際は、一度弦のテンションを緩めると、ネジ山を傷めずスムーズに動かせます。
  • その都度チューニング: サドルを少し動かすごとに、必ず「①基準音(ハーモニクス)」を合わせ直してから、再度実音をチェックしてください。
  • 準備するもの: 精度の高いチューナー、プラスドライバー(または各ブリッジに対応したレンチ)。

3. オクターブ調整の役割

オクターブ調整は、指板上のどこを弾いても正しい音程で響かせるためのメンテナンスです。

4弦ベースにおいて、12フレットは弦全体の長さのちょうど中間地点にあたります。「開放弦は合っているのにハイポジションの響きに違和感がある」という問題は、この手順で弦長を整えると解消されます。