どうも、ユウキ(@kohayubass)です。
リズムって、シンプルでいて奥が深いですよね。手を叩いたり机を叩いたりするだけでもリズムを出すことができます。
音楽にとってリズムは土台です。リズムがしっかりとしていれば、メロディやハーモニーの表現が生き生きとします。
反対に、リズムがグダグダだと音楽は聴いていられなくなります。
リズム感の良い人が手を叩くのと、リズム感がない人が手を叩いた時に雰囲気が全然違うのは、何が原因でしょうか。
単純にリズムが良い・悪いだけで話を済ますのではなく、どういった所が具体的に違うのか・・・
- リズム感のある・なし
- リズムが良い・悪い
- タイム感ある・なし
- タイム感が良い・悪い
の4つに分けて、リズム感とタイム感ってどういうものなのかを考えてみました。
リズム感がある・なしの違い
世間でよく言うリズム感とは、歌ったり手拍子したりと演奏する時に、音楽のリズムに合っているかどうかを指す場合がほとんどだと思います。
これには、リズムの周期性を感じとれるかどうかがポイントになります。周期性を感じているから、音楽に合わせられると認識できます。
リズム感がある
リズム感がある人は、リズムの周期性を感じとれるので音楽に合わせることができます。自分でも、音楽と合っている実感があります。
リズムの周期性は感じているのに音楽と合っていると実感できないのであれば、それはリズムが悪いと言う事です。
リズム感がない
リズム感がない人は、リズムの周期性がどれなのか感じとれないのでタイミングが分かりません。
音楽と合わないので周りの人に言われたり、自分自身では気付かなかったりしてリズム感がないとレッテルを貼ってしまいます。
リズム感がないと言うことは、リズムが良い・悪いと言える以前の問題です。リズムの周期性を感じとれないので、判断材料になるものがありません。
ですが、リズム感がないって生きている限り無いんじゃないかなと思っています。
それは、心臓が動いていることもそうだし、歩いたり走ったりすることで一定のリズム(周期性)を感じ取って人は生きているからです。
なので、リズム感がないんじゃなく認識できていないだけです。
この事に気付けたら、簡単にリズム感は付きます。
リズムが良い・悪いの違い
ここで言うリズムが良い・悪いといった判断は、リズムの周期性を感じとれる(リズム感がある)ことを前提に話を進めています。
これには、タイミングをコントロールする事ができているかどうかがポイントになります。
リズムが良い
リズムが良い人は、音楽に合わせることができます。また、『ウラ・オモテ』のタイミングをコントロールすることができるので、安定感や躍動感があります。
リズムが悪い
リズムが悪い人は、音楽に合わせるタイミングは分かっていてもタイミングをコントロールすることができていません。
どうすれば、タイミングをコントロールできるのか模索しましょう。
[memo title=”MEMO”]リズムトレーニングにオススメな本です。[/memo]
タイム感がある・なしの違い
一般的に、タイム感とは小節感覚があるかどうかを指します。
それに加え、この記事ではビートを軸としてリズムを感じているかどうかです。自立したビート(リズムの軸)を生み出せるかどうかがポイントになります。
タイム感がある
タイム感がある人は、ビートを自ら生み出せます。リズム感・リズムの良し悪しとは別に、ビートを発生させる事に意識を向けられます。
タイム感がない
タイム感がない人は、ビートを自ら生み出していません。もしくは、ビートを生み出すという意識が弱いです。
誰かの演奏がないと不安になる。常に何か(誰か)のタイミングに合わせて演奏する人は、タイム感を持ち合わせていません。
タイム感が良い・悪いの違い
[memo title=”MEMO”]タイム感が良い・悪いの判断は、タイム感があることを前提に話を進めています。[/memo]
これには、タイム感を維持する力(タイムキープ)の精度がポイントになります。
タイム感が良い
タイム感が良い人は、リズムを自由自在にコントロールすることができます。共演者や音楽に合わせる時も、自立したビートを常に持っています。
自分でリズムを生み出しながら、リズムに乗る事ができます。
タイム感が悪い
タイム感が悪い人は、幾つかのパターンがあります。
- 単純にビートのキープ力が弱い場合
- ビートのキープ力に集中すると、共演者や音楽に合わせることが難しくなる場合
- 共演者や音楽に合わせることに集中すると、ビートのキープ力が難しくなる場合
タイム感を良くするには、
自分のタイム感がどういったものなのか理解すること。
楽器が上手くなるには
楽器を思い通りにコントロールできる力が大切です。ただ単に素早く指を動かせても意味がありません。
リズムをどう感じているのかがポイントになります。
早弾きのような派手な演奏は『おっ』と耳を惹きつけますが、リズムが伴っていなければ格好悪い印象が残ります。
反対に、シンプルな演奏でもリズムが良ければ格好良く聞こえます。音程の影響よりも、リズムが格好良いと感じるからです。
音楽を聴いていてセンス良いなと感じる演奏には、リズムの良さも同時に伝わってきます。裏返すと、「リズムが良いと思うから、センスが良いと感じる」とも言えます。
リズムの良さがあるから伝わってくるんですよね。
おわりに
リズム感とリズム、タイム感とリズムの要素を分けて考えてみました。
自分が当たり前として身に付いている物事って、相手に対して割と大事な説明をすっ飛ばしていたりするんですよね。(自分では気付きにくいところでもあり、常に気を配っていたい所・・・)
こういう事って、特にリズム面でよくあるように感じます。
バンドでリズムが合わなかったりグルーヴが感じられなかったりするのは、演奏云々の前に認識のズレから起こっている可能性もあります。
バンド内でリズムの考え方を共有することで、そのメンバーでしか出せない強力なグルーヴが手に入るかもしれません。
一つの共通認識を持つために、本を読んで知識を得ることも良いですね。
リズムに対して疑問や悩みがある方へのヒントになれば嬉しいです。
ではでは。