どうも、ユウキ(@kohayubass)です。
タイム感について
タイム感とは、周期性を感じる又は感じさせるビートをメトロノームや機械に頼ることなく正確なリズムをキープする感覚。
精度が上がる(体内メトロノームを持つ)事で、小節の長さ・ビートやパルス(テンポ)を一定に保ち、演奏時におけるタイミングが良くなり安定したリズムを生み出すことができる。
と、僕なりの定義を以前の記事で書いてみました。
今回は、どうしてタイム感を身につけると良いのか深掘りして解説します!安定したビートでリズムに乗ること。そして、リズムを出すことができるようになります!
タイム感が身につくと何が良いのか
演奏は、リズムの安定感が大切になります。
リズムが安定していなければ、演奏を合わせられません。
無理やり合わせて合っていたとしても、気持ち良く感じるかと言えば恐らくノーです。
気持ち良いって思ってなかったら、気持ち良くならないのは当然ですよね。
[memo title=”MEMO”]
タイム感があることで、リズム・リズム感をコントロールできる。タイム感のないリズムは、一定にコントロールできていない/していない。
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リズムに乗ることとは
音楽に乗るとかリズムに乗ると言いますが、あなたは具体的に答えられますか?
どうしても抽象的な説明になりやすくて難しいと思うんです。
リズムに乗るということは、
- 乗ろうとしているリズムを意識的もしくは無意識的に理解している
- 体が勝手に動く
- 自らそのリズムを創り出せる
これらが重なりあって、初めてリズムに乗れるものだと考えています。
その表現方法が、ダンスでも演奏でも手拍子でも頭の中でのイメージでもなんでも良いんです。
自分なりの表現方法で認識することが大事で、その精度を上げたいから練習するんだと思ってます。
リズムを出すこと
自分の意思・タイミングでビート・テンポをコントロールすることができるかどうか。
自分の意思・タイミングでと言うところがポイントです。
人と演奏を合わせる時って、自分のタイミングで演奏しているようで実は相手のタイミングに合わせてしまっていることがあります。
合わせる相手の演奏は聴くけど、聴きすぎて自分のタイミングが無くなってしまっている。
しかも、無意識のうちに。
そうならない為にも、自分のタイミングでリズムを出すことが重要です。
なので、自分のタイミングを向上・安定させるために、タイム感が必要になってきます。
リズムに乗ることとリズムを出すことは同時に行われることですが、分けて考えると理解しやすくなります。
それがよく分かるのが「ダンス」です。
[say img=”https://yukbass.com/yukeybass/wp-content/uploads/2018/05/profile.png” name=”こはらゆうき”]ダンスを楽器に置き換えると演奏も同じことですよね。[/say]
タイム感が養われると現れるメリット
タイム感が養われると、色んなメリットがあります。
安定感が出る
リズムの軸が自分の中に作られるので、安定感が増します。
さらに、今どういった演奏がされているのかリズムの細部まで聞ける耳が育ちます。
これは、リズムの解像度が上がる為です。
リズム感が向上する
特にベーシストは、ドラマーとのリズムの相性が重要になってきます。
ドラマーが、どんなビートを感じてリズムを出しているのか、リズムのオモテ・ウラのタイミングがタイム感の向上でハッキリと鮮明にわかってきます。
耳コピが早くなる
耳コピするスピードも、うんと上がります。
音程を探る能力はまた別に必要ですが、どういったリズムで演奏されているかの判断が確実に上がります。
リズムが分かるだけで、随分と楽に取れることもあるんです。
タイム感が向上すると良い事ずくめなんです。
おわりに
アフロ・アメリカンのリズム感を日本で最初に体系化された本『黒人リズム感の秘密』があります。
リズムに乗るということは・・・
一口で表現するならば,音楽のビートに身体が同調するとでもいうか,波の上に乗っているサーフボードのように身体が音楽のビートに乗って動くのである。
一言でいうと音楽と身体が一体になる感覚を得たのである。
と、著者のトニーティーこと・七類誠一郎は述べています。
ダンサー・七類誠一郎が、黒人リズム感を『パルスリズム』として体系化した著書です。
ダンサーだけでなく、音楽を演奏するプレイヤーもどのようにリズムを掴めば良いのか参考になります。
リズムに興味があれば、是非読んでおきたい1冊でオススメです。
ではでは。