ベースのメンテナンスにおいて重要な「オクターブ調整」。開放弦ではチューニングが合っているのに、高いフレットを弾くと音がズレてしまう現象を解消するための作業です。
オクターブ調整の基本ルール
調整の考え方は非常にシンプルです。以下の4つのポイントを意識しましょう。
- 12フレットのハーモニクス音を基準にチューニングする。
- 12フレットを押さえた音(実音)と、ハーモニクス音との差をチェックする。
- 実音が高い場合:サドルをネックから離す(弦長を長くする)ことでピッチを下げる。
- 実音が低い場合:サドルをネック側に近づける(弦長を短くする)ことでピッチを上げる。
具体的な調整の手順
1. ハーモニクス音をチューナーで合わせる
まず、12フレット上のハーモニクス音を正確にチューニングします。これを基準音として、実音(12フレットを押さえた音)がこの基準より高いか低いかを比較していきます。
2. 実音が高い場合の調整
12フレットを押さえた音がハーモニクス音より高い場合は、ブリッジのサドルをネックから遠ざける方向に動かします。多くのブリッジでは、ネジを時計回りに回すとサドルが後退し、弦の有効長が伸びることでピッチが下がります。
3. 実音が低い場合の調整
逆に実音が低い場合は、サドルをネックに近づける方向に動かします。ネジを反時計回りに回すとサドルが前に進み、ピッチが上がります。
注意:ブリッジの種類やサドルの構造によってはネジの回転方向と動きが逆になる場合もあります。お手持ちの楽器のサドルがどちらに動くか、実際に目で確認しながら慎重に調整してください。
まとめ
「開放弦(ハーモニクス)と実音のズレをサドルの位置で補正する」。弦を交換した際や、ハイポジションの音程に違和感がある時は、この手順に沿ってセルフメンテナンスを試してみてください。